リッチスニペットに対応すべきサイトとその方法とは?

リッチスニペットに対応すべきサイトとその方法とは?

2009年にGoogleがリッチスニペットを発表してから6年が経ちます。

 

日本国内では、食べログのお店のレビューやクックパッドなどのグルメ系サイトのサムネイル画像や調理時間、るるぶや楽天トラベルなどの旅行サイトなどのレビューなどが検索結果に表示される事が多くなってきました。

皆さんも一度は目に留まり、クリックした事があるのではないでしょうか?

 

リッチスニペットには、クリック率UPの可能性がある、という事がメリットと言われています。

 

ただし、全ての検索に対して表示される訳でもなく、対応に苦慮する事も多いと言えます。

 

そこで、どのような時にリッチスニペットを活用すれば良いか、どのような手順で進めれば良いかをご紹介していきます。

 

1.リッチスニペットについて

まずは、リッチスニペットの事をあまり知らない方のために、簡単にご紹介させていただきます。

 

1-1.リッチスニペットとは?

 

リッチスニペットとは、検索結果画面に表示されるリッチ(豊か)な表現方法の事を指します。通常の検索結果画面は、下記のような表示になります。

通常の自然検索結果

※「料理 レシピ」で検索した通常の検索結果

 

リッチスニペットの検索結果画面は、下記のような表示になります。

「肉団子 調理時間」と検索したリッチスニペットが表示されている検索結果

「肉団子 調理時間」と検索したリッチスニペットが表示されている検索結果

 

通常の検索結果とは明らかに異なる表示です。

よって、ユーザーの視線を集められ、ニーズと合っているかを判断しやすく、クリック率が上がりやすいというのがリッチスニペットの特徴です。

 

1-2.リッチスニペットに表示できる内容

表示可能な内容は、徐々に拡張されていますが、現状では下記の内容が表示可能となっています。自社のサイトで当てはまりそうという方も多いのではないでしょうか?

 

・記事の執筆者名、概要、更新日付など

・お店の名前やサービス、住所、レビューなど

・商品名や画像、価格、レビューなど

・開催予定のイベント名や日付、場所など

・映画のタイトルや監督、レビューなど

・レストランの名前や場所、レビューなど

・アプリの名前やサービス、レビューなど

 

1-3.リッチスニペットが表示される要素

以下の3点が表示されるかどうかの基準とされているようです。

 

・リッチスニペットの品質ガイドラインに適合している

・検索クエリとの関連性

・ページの質

 

2013年に「質」が追加され、それ以降は表示されるサイトが減少したと言われています。

というのも、スパム行為が増えていたという経緯があり、Googleは質を表示基準の中に入れる対応をとりました。この事により、どのような場合にリッチスニペットが表示されるのかが非常に推測しにくくなってきました。

 

1-4.リッチスニペットの効果

海外では、クリック率が3割以上も上がったという事例があるようです。

国内では検索結果でのCTRが5%向上したという声も耳にするようになってきました。

日本ではまだ対応しているサイトが海外に比べて少ないので、実績数も少ないのではないかと推測しています。

 

現在、リッチスニペットが表示されているサイトの多くが冒頭でご紹介したような大手サイトであり、そのようなサイトは評価(質)が高く、かつ、CMSなどでリッチスニペットに対応した施しがされているのではないでしょうか。

 

 

2.リッチスニペットに対応するかどうかの基準

では実際にどのような時にリッチスニペットの対応を進めれば良いかをご紹介していきます。

 

2-1.SEOで上位表示されている場合

最近は、コンテンツマーケティングに力を入れている企業が増えてきています。その運営するサイトで、既に上位表示されている場合は、リッチスニペットが有効に働く可能性があります。ただし、スパム行為をしていない事が大前提になります。

 

例えば、Google Search Consoleの検索アナリティクスで、検索クエリによる表示状況を確認し、上位表示されているものの、CTRがあまり高くない検索クエリで表示されるページにリッチスニペットを対応します。

どの程度で表示されるかは公表されていませんが、対応後に毎日該当の検索クエリで実際に検索結果を確認する事が必要となります。

 

参考までに、自然検索結果の1位がCTR15%、2位が10%、3位が7%、以降徐々に下がっていくデータがあります。自社のCTRの判断にご参考ください。

(★参考URL:http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/10/10/18406)

 

結果として、リッチスニペットが表示され、CTRの改善がされた場合は、リッチスニペットの効果が証明された事と考えて良いと思います。

 

2-2.1ページ1商品(コンテンツ)でジャンル特化サイトの場合

冒頭でもご紹介した食べログやクックパッド、るるぶや楽天トラベルなどのサイトは、

ジャンル特化型のサイトで、かつ1ページ1商品(コンテンツ)で構築されています。

 

これは、リッチスニペットが表示される要素である「質」が評価されている事も想定できます。

このようなジャンル特化型かつ、1ページ1商品(コンテンツ)のサイトをお持ちで、かつ、2-1で紹介したように上位表示されているページがある場合は、是非リッチスニペットの対応をしてみる事をおすすめします。

 

評価方法は2-1.でご紹介した通りとなります。

 

3.リッチスニペットへの対応方法

では、実際にリッチスニペットを表示させる方法をご紹介します。

これには下記の2つの方法があります。

 

・htmlソースコードに直接書き込む

・データハイライターを使用する

 

この2点について、簡単にご説明します。

 

3-1.htmlソースコードに直接書き込む

これは、リッチスニペットで表示させたい内容の箇所に規定のタグを追加する事によって対応できます。

詳しい説明は省略しますが、簡単な説明としては、下記のようになります。

ページ上に「カンナートは渋谷区にあります。」という文章を載せる場合、「カンナート」には「name」を、「渋谷区」には「address」という値を付けます。

この値を付ける事により検索エンジンで「カンナート」は「渋谷区にある」という情報を正しい文脈で読み取れるようになります。

この値は「http://schema.org/」で確認でき、GoogleやYahoo、Bingなどが共同で取り組んでいる仕様となっています。

 

更に、この値は決められた仕様に沿って記述する必要があります。

 

先ほどの例で言うと、下記のような記述になります。

<div itemscope itemtype=”http://schema.org/Person”><span itemprop=”name”>カンナート</span>は<span itemprop=”address”>渋谷区</span>にあります。</div>

 

このような記述をリッチスニペットで対応したい箇所に全て記述する必要があります。

 

3-2.データハイライターを使用する

ソースコードに直接書き込むのに工数がかかる場合やCMSのテンプレート改修が必要な場合があり、思うように進まないケースもあります。

そこで、コードをいじらずとも簡単に対応できるツールがあります。

それがGoogleが提供しているデータハイライターです。

 

データハイライターを使用するメリット・デメリットや使う上での注意点などは、少し長くなりますので、次回の記事でご紹介させていただきます。

 

 

まとめ

 

Googleは、ユーザーの検索意図と検索結果を最適化するために、セマンティック検索(検索ユーザーの求めるコンテンツを適切に提供するという概念)をさらに強めていくと思います。その流れの中でリッチスニペットの存在があるはずです。

だからこそ、前述した「質」が評価要素になっているのは納得がいきます。

 

リッチスニペットが表示されるサイトは、ユーザーの期待に応えられる情報を正しく提供しているサイトであるという事が言えます。

 

よって、今回ご紹介したような、上位表示されているページ単体での対策や、ジャンル特化でサイト全体の質が高いサイトがリッチスニペットとの相性が良いと言えます。

 

次回は、リッチスニペットの対応方法の1つ「データハイライター」についてご紹介します。

 

 

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